ラビットヒーロー、ミルコ(僕のヒーローアカデミア)

ヒーロービルボードチャートJP No5 ミルコの活躍

 ヒーローを殲滅せんと、力を蓄え拡大する超常解放戦線。
 それを阻止すべく集結したヒーローの一人、ラビットヒーロー、ミルコ。
 敵二拠点のうち個性の複製・培養を行っていた病院に突入し、元凶の理事長を捕えんとする。理事長の元までたどり着いたものの、脳無と呼ばれる個性を搭載した怪物、その上級モデルである〝ハイエンド〟が複数目覚め、単騎で奥深くまで進んでいたミルコに襲い掛かり、理事長はさらに奥へと逃げていってしまう。
 〝兎〟(兎っぽいことを兎以上にできる!)
 という個性でミルコはハイエンドとの戦闘に入る。他ヒーローの追随を許さぬスピードもさることながら、強靭な脚から繰り出される蹴り、「踵月輪(ルナリング)」や「月墜蹴(ルナフォール)」といった月をモチーフとした美しい必殺の蹴りでハイエンドを削っていく。しかし戦闘に長けた個性を多く持ち、強力なパワーと再生力まで持つ敵に次々傷を負わされるミルコ。加えて目覚めたばかりだったハイエンド達が時が経つほど体を慣らし、より鮮鋭に戦闘を行っていることに気付き、理事長にのみ目的をすえて追いかける。
 秘密の研究所の最奥で、ヴィランのボス死柄木の入ったカプセルの最終調整をしている理事長を発見するも、カプセルから異様な悪感を感じそちらに突撃。追い縋ってきたハイエンドから致命的な攻撃を受けるも、渾身の「踵半月輪(ルナアーク)」を見舞いカプセルを半壊させる。傷ついたミルコの元にエンデヴァーが駆け付ける。


一点突破

 ミルコは登場なら他に何度かあったものの、活躍といえるのは現在(21/9/24)ここの部分だけになります。ミルコの活躍のおかげで後々にも勝機の糸が繋がれているので、戦いにその情熱は漂い続けるのですが、しかしミルコが実際に暴れまわるのは話数でいえばとても少なく、流れている時間でいえば(エンデヴァー曰く)5分足らず。にも拘らずこんなにも心をつかまれる。今まで色んなヒーローのかっこよさに目移りしまくっていたのに、なぜだかミルコの熱量がいつまでも残り続ける。そんな不思議な感覚があります。
 ミルコの良いところはいっぱいある。逞しい太ももがかっこいい。そこから繰り出される蹴りの威力がすさまじく、必殺技なんて強くて美しくて、名前だってかっこよくてかわいい。ヒーローとしての熱意、心根、頼りがい。戦っているときに楽しそうなのだって心が躍る。それに顔だってかっこよくて綺麗でかわいいし、表情が変わっていく様もすごい魅力的だ。コスチュームだってぴったし似合ってる。個性の〝兎〟だってかわいいのもあるけど、誰よりも早く前線に出て実戦積んできたんだって想像させてくれる。
 話数として登場が少なくっても奥行きの広いミルコの魅力。

 それでもセリフの気概に惚れる部分が大きい。
 無茶と思える飛び込みに、敵がわざわざ「死ヌぞ」といったって、
 「ああ!死ぬと時ゃ死ぬんだよ人間はぁ!!」と答え、
 「こちとらいつ死んでも後悔ないよう
 毎日死ぬ気で息してる!」と、
 こんなの熱くなってしまいます。トップヒーローは皆そうでしょうか、人を鼓舞する力を持っている。オールマイトしかりエンデヴァーしかりですが。(ホークスは自分にはそれがないといっていたのでしょうか?そんなことないですけどね)
 昨今でいうと鬼滅の刃の煉獄さんもそうでした。すごく鼓舞される。

 ミルコが最後「踵半月輪(ルナアーク)」を放つとき。
 「死ぬなら達成して死ねミルコ!!」
 と、もはや自分で自分を鼓舞する熱量。
 読んだ人の心を熱くするのも当然のトップヒーローなのです。


余談

 昔家に兎がいて親しくしていたせいか、兎というだけで目で追ってしまうところがあります。しかしそんなん関係なく魅力的で、でも思いっきり兎でもあるラビットヒーローミルコの活躍を願うばかり。

おわり

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