伝説ゲット!?水の守護神スイクンを探せ!! 第53話
水辺を綺麗に浄化する旅を続けるスイクンが、とある湖に現れたという情報を聞きつけ現場に向かうサトシとゴウ。しかし辿りついてみるとそこには湖を汚す人間たちがいた。彼らはポケモンハンターと呼ばれる犯罪者集団で、スイクンをおびき寄せるためにわざと湖を汚していた。 そして現れるスイクン。湖をきれいに浄化し、体力を消耗してしまったスイクンはポケモンハンターの操るポケモンの総攻撃を受け、縄や網に絡まれ身動きが取れなくなってしまう。
スイクンをポケモンハンターから助け出したかったゴウは、モンスターボールを投げ、仲間にすることで保護に成功するも、諦めの悪いポケモンハンターたちはサトシとゴウに襲い掛かる。サトシがポケモンハンターを引き付け、なんとか逃げだしたゴウは、人間に対して不信感を抱いてしまったスイクンを治療するために献身的に尽くす。
しかしその最中にポケモンハンターに見つかってしまう。傷の治りきっていないスイクンはまたも網に絡まれ絶体絶命になるが、そこにサトシが合流し助けに入った。ハンターの攻撃で毒状態になっても立ちあがるゴウのポケモンを見たスイクンは自らを奮い立たせ、ポケモンハンターたちを蹴散らし退治しました。
一点突破
この話、ポケモンアニメでそこまで描かれない人間の汚い部分が、がっつり描かれるので見る度にそこそこイラつかされもします。しかし何度も見てしまう……
それは人間のダメな部分をがっつり目の当たりにされる代わりに、人間とポケモンの関係を、特にポケモン目線から肯定してもらえることがすごく嬉しい。スイクンを守ろうと躍起になるゴウですが、その手持ちポケモンの数々が皆ゴウをしっかり信頼している。ゴウの始まりのポケモンであるエースバーンはゴウと心を同じくして戦い、特にエースバーンが毒状態になりながらも立ちあがるシーンでは伝説のポケモンであるスイクンですら目を見はり、それはやはり単純なエースバーンの強さではなく、ゴウとの信頼関係と一体感に感銘したものでしょう。その後ポケモンハンターを退治する場面では長年の相棒とも思えるようなゴウとスイクンの戦いはすかっとするものです。
戦いのあとゴウはスイクンが行っていた水辺の浄化の旅がとても大事なことと思って、スイクンをモンスターボールから出し自由にしようともしますが、スイクンが自らモンスターボールの中に戻る様子も、信頼感がとても伝わってきます。
物語の最後に、研究所の自然豊かな施設に放されたスイクンは丘の上に立ち、たくさんのポケモンの前で一声咆哮を上げます。とても気高く、そして全体に響き渡るそれにはどんな意味が込もっていたのでしょう。ただわかるのはサトシたちの帽子が飛ばされそうな風が起きるほどの咆哮であったにもかかわらず、そこに元々いたたくさんのポケモンたちは一切怯えることなく、そのスイクンの姿を見つめていたということだけです。とてもかっこいい記憶に残るシーンです。
余談
他の話数で伝説のポケモン、サンダーが出てきた時の話。
今では使われていない発電所に現れたサンダーが実はその場にいる電気ポケモンたちに電気を分け与えている、という話がありました。スイクンも水辺を浄化する旅をしていたということもあり、伝説のポケモンに対する印象がアニメのおかげでどんどん良くなっています。まぁしょうがないですね。
そしてそんなスイクンがたくさんの仲間たちの前で全員に聞こえるように放った咆哮。もう想像力がパンクです。
そしてそんなスイクンが仲間になろうと思えるゴウ。さすがとしか言いようがないです。
これからも見るぞ!アニポケ!
おわり
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