僕のヒーロー 第42話
ヒーローを育成するための学校、雄英高校。
その生徒たちが合宿をしているとヴィラン達(悪党ども)が現れる。ヴィランが広範囲に襲い掛かる中、合宿所にいた子ども、洸汰が一人孤立してしまっていたため、主人公のデクが助けに向かう。しかしそこにはすでにヴィランが。
光汰
ヒーローだった両親が理不尽にも命を失うことになってしまってしまい、ヒーロー社会を否定的に見ていた。デクが身を挺して守ってくれることにも「なんで……」と何度も声を漏らす。
デク
強力なヴィランに力負けし、体がボロボロになっていく。それでもなんとか洸汰を守ろうと頭を回すが、力を限界までふり絞っても圧倒されてしまう。
洸汰
理解を超えた戦いを目の当たりにし、デクに「走れ!」と逃げるよう言われるが、デクが押し切られ意識が途切れそうになる瞬間、ヴィランに対し〝水を放つ〟という個性で手向かう。
デク
洸汰のおかげで意識を取り戻し、ヴィランが洸汰に気をとられた瞬間に限界を超えた力を叩き込み、なんとかヴィランを退ける。
これはもう30分の映画
この回、本当に素晴らしい。作画はもちろん。迫力、スピード感、音楽をともなった盛り上げ、声優さんたちの演技、演出もカット割りも全部何度見てもかっこいい。これはもちろん原作がいいから。
ここで戦ったヴィラン、それは洸汰の両親を殺して逃亡中の悪党だった。
洸汰がヴィランに泣きながら悪の理不尽を叫ぶと、ヴィランは暴論で洸汰の発言を押しのけます(「俺は人を殺したかっただけで、あの二人はそれを止めたがった。お互いやりたいことをやった結果さ。悪いのはできもしねぇことをやりたがってた、てめぇのパパとママさ!」)
これに対してデクは「悪いのは、お前だろ!」と一蹴します。
これでいいんだと思える。理不尽な悪意なんかに余地はいらない。ともすれば暴力にもなりえる問答無用の正義で、ここまでスカッとできるセリフは聞いたことがない。
これを納得させるだけの頑張るって感じのデクです。
それでもピンチにおちいるデク。いつも心配をかけていた母に謝りながら意識を失っていくデク。そこで思わず動く洸汰。デクを助けるために個性を使う姿は、さすが両親がヒーローだった子どもだけあってとても勇ましい。
そして意識を取り戻したデクの限界を超える姿。人を守るために発揮されるヒーローのプルスウルトラ。
そして洸汰の心底からの、デクというヒーローに対する感謝とかっこいいヒーローに出会った時に誰もが抱く強烈な憧れ。最後にデクの勝利のスタンディングのカット……
完璧。
私はこれを30分の映画だと思っている。
余談
原作もアニメも、そして毎度度肝を抜かれる映画も、いつか見に行きたい舞台も、楽しくて楽しみなヒロアカです。関わっている方々が元気でいるといいなぁと祈りたくなるくらいみんなみんな素晴らしい出来栄え。
これからもどうぞよろしくお願いします。
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